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2019-10-18

ツール・ド・ツガル / 十和田湖ニ向カウモ失敗ヲ犯ス


 

6時半に目を覚ます。外を見ると路面は濡れていた。

娘に朝食を食べさせている間にPCで天気予報を見ると、10時頃からは晴れ予報。娘を送り出した後、再び布団に入り少しだけ寝ることにした。

8時頃に起きるつもりだったが、枕元の時計を見たら9時をさしていた。窓から外を見ると路面は乾いている。私は急いでジャージに着替えた。

 

ロードバイクでロングライドをするルートは、毎年だいたい決まっている。北であれば十三湖、西であれば鰺ヶ沢や千畳敷。南は碇ケ関から大館方面。そして、東は八甲田山麓、または十和田湖だ。

今シーズンは、週の休みをほとんど娘の部活に費やしていた。4月から7月には少しは走れたが、この2ヶ月はほとんど走れていない。紅葉の始まった10月半ば、久しぶりに予定のない休みは、東へ向かう予定を立てた。

今春に酸ヶ湯までは走っていたし、谷地温泉を起点にして八甲田山一周もした。しかし、十和田湖へのツーリングはなかった。というわけで、十和田湖に向かうことに。

 

解りきっていることではあるが、自宅から出発して十和田湖を往復するのは今の自分にはキツすぎる。滝ノ沢まで車で行って、十和田湖一周というパターンもあるが、ここ2年ほどは十和田湖まで走るコースを選択したことがなかった。

最近は「ロード」「温泉」「グルメ」を兼ねたツーリングを自主企画して走っているので、今回もそれを実践してみることにした。十和田湖に向かうのであれば、黒石あたりの温泉地に車を置いて走ろうか。黒石には人気の温泉が多く存在する。いろいろと候補はあったが、今回は『温湯温泉』を選んだ。

ロードを車に積んで走り始めたが、寝坊したせいで出発時間が遅れた。当初、温湯から滝ノ沢を経由し、最高地点の御鼻部山まで走ろうと考えていたが、時間的に厳しそうだ。思案した結果、虹の湖まで車を走らせることにした。

中野もみじ山から虹の湖へ向かう途中にある長いトンネルを通ると、トンネルの長さ半分が1車線となるような工事をしていた。(ロードで走らなくてよかったてことか)と、都合の良いことを考える。

虹の湖の「道の駅」に着くと、駐車場の端っこの方に車を停め、急いでロードをおろし、すぐに走り出した。この路を走るのは、かなり久しぶりの気がする。目指す御鼻部山展望台までは約28km。標高差800mのヒルクライムである。

虹の湖から十和田湖へ向かうルートは、いくつかの集落を抜けると後半は木々に囲まれた坂道となる。滝ノ沢手前の3kmほどは、かなりの急勾配だ。

 

物思いに耽る少女像と

「葛川」という集落が見えてきた。正確な集落の名は知らないが、弘南バスの停留所にその名前があった。のんびりとした雰囲気はあるが、鄙びた感じはない。

「葛川」が最後の集落かと思ったら、やがて「一本木」という集落に入る。こんなに奥地まで集落があったっけ?自分の記憶力もあてにならない。

しかしこんな奥地に住んでいると、新緑や紅葉の時期は景色も楽しめるが、冬場は暮らしが大変だろうなあ〜などといらぬ心配をしながら走っていると、なんと!また集落が現れた。「平六」という、なんとも田舎の集落らしい名前だが、農業関係の大きな施設などがあり、とても山奥にあるようには見えない。それにしても津軽人ってスゴい。たくましい。

さすがに「平六」が最後の集落だろう。でも確か別荘らしき建物が並んでいるところがあったはずだ。それは記憶にあった。

 

十和田湖から流れてくるこの流れが浅瀬石川となる

道の右川沿いに三角の屋根が見え始めた。別荘の並ぶ「沢上温泉」だ。

ロードでいろんな山々を走ると、別荘らしき建物が並ぶのを目にすることがある。建物の多くは、洋風のデザインで三角屋根が多い。しかし心なしかそのデザインは古く感じる。おそらくバブルの頃に建てられたものが多いのだろうか。

そして、明らかに住んでいない(別荘として使われていない)雰囲気が漂っていて、別荘地全体がどよんとしている。「沢上温泉」にも人の気配はなかった。

 

ふと、ここまで走ってあることに気づいた。

いつもならロングライドの時に携帯するボトルを忘れていた。虹の湖を出発するときに、スポーツドリンクを買ってホルダーに入れようと思っていたが、それも忘れていた。通りすぎた幾つかの集落で買えたかもしれぬが、それも忘れていた。

普段、岩木山神社あたりまで走るときはボトルを持たない。着いた先で、何かを買って飲むので十分だった。ここ最近はロングを走っていなかったので、うっかりしていた。確か、この先の温川温泉のあたりに自販機があったと記憶している。

やがて「温川温泉」のところに来た。ここの温泉は秘湯としても有名だったが、しばらくの間は閉鎖していた。しかし、昨年あたり関西から来た方が、施設を買い取り、温泉開業に向けて準備しているらしい。いつか訪湯してみたい温泉のひとつだ。

温川温泉へ渡る橋

道の向こうに弘南バスの停留所が見えてきた。バスの回転場でもあり終点でもある。そこに「自動販売機コーナー」の看板があった。

しかし、その明らかに朽ちかけた看板を見て、自販機がないことを私は確信した。立ち止まることなく、最後の停留所を走り過ぎた。

(いや、ヤバいな〜。水の一滴も飲んでいない。こりゃ脚、攣るかもしれないな。)

サイクルジャージのポケットを探ると、そこに何かガサッとした感触があった。

(つづく →→ 「ツール・ド・ツガル / 十和田湖滝ノ沢展望台デ猛省ス」

 

 


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