toggle
2019-12-30

年の瀬の「種差海岸」


 

土曜日、仕事で八戸に行った。毎年、年末には行くことに決めている。

翌日は休みを取っていた。冬休みに入った娘も一緒だったので、スタッフの車を借りて「種差海岸」まで行ってみることにした。

「種差海岸」といえば、青森県内の中でも最も有名な海岸の一つであるが、実は訪れたことがない。

弘前からは、距離的にみても盛岡へ行くよりも遠い。仕事で八戸へ行くことはあっても、そこから三陸方面へ足を延ばすことはなかった。

 

国道45号を走り、やがて「蕪島」方面へ左折。八戸にしては雪があり、市内は少々走りにくかったが海が近づくにつれ雪は少なくなった。

「蕪島」までは車で来たことがある。が、その先の道は初めてだ。海沿いの道に出ると、人家はほとんどなく風景が変わり始めた。

 

「蕪島」から、ほんの5分ほど走る。

すると遺跡のようなものが現れた。「葦毛崎展望台」である。

 

「葦毛崎展望台」

ヨーロッパの古城を思わせる展望台であるが、幕末には異国船の監視所として、また太平洋戦争末期には日本軍が軍事施設として使用したのだとか。

駐車場に隣接するカフェテラス「ホロンバイル」のソフトクリームがたいそう人気らしいのだが、寒いのでやめた。いつか夏に来たら食べるとしよう。

 

「葦毛崎展望台」から、さらに5分ほど走る。

すると、とてつもなく長く大きく広がる砂浜が見えてきた。鳴り砂の浜として有名な「大須賀海岸」だ。その先は「白浜海水浴場」へと砂浜が続く。

 

「大須賀海岸」

砂浜を歩いてみた。数百メートル先に犬を散歩している人のシルエットが見える。他には誰もいない。

「貝がら探してもいい?」

娘は海に来るといつも貝がらを探し、見つけては持って帰る。

「穴が空いている貝がらが多いから、それを集めてネックレスにしようか」

そう言って、私も一緒に穴の空いた貝がらを探した。

 

「大須賀海岸」から、さらに5分ほど走る。

すると、最終目的地である「種差海岸」に着いた。

三陸復興国立公園のひとつに指定された「種差海岸」 海岸の中央には天然の芝生が広がっていて、波打ち際に奇岩怪石の絶景を望むことができる。

ただ、この日は広大な芝生一面が雪に覆われていて、それもまたなかなか見ることのできない景色であった。

 

「種差海岸」

 

海岸には観光客が二組ほどいたが、記念写真を撮るとすぐどこかへ行ってしまった。

種差海岸インフォメーションセンターという新しい施設が海岸の目の前にある。しかし、ちょうど年末年始の冬休みに入っていた。

帰省客などで賑わうのではないか?とも思ったが、夏場とは違いそうでもないのかもしれないし、施設の職員も正月くらいはゆっくりしたいのだろう。

 

私と娘は車に戻り、来た道を戻った。5分おきに停まった場所を素通りし、一気に「蕪島」まで。

遠いと思っていた「種差海岸」だが、走ってみると意外に近かったように感じる。しかも「蕪島」「葦毛崎展望台」「大須賀海岸」「種差海岸」と、それぞれ異なる表情の海岸が姿を現す。

いつか、ロードバイクで走ってみたいと思う美しい風景だった。

 

「蕪島」のシルエット

助手席では、娘が寝ていた。

2019年の年の瀬。

荒涼たる冬の海岸を眼前にし、モノ想いに耽ることのできた有意義な時間だったが、子どもにとっては少々退屈だったかもしれない。

ダッシュボードには、砂にまみれた穴の空いた貝がらがあった。

 

 


スポンサーリンク
関連記事

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です