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2020-04-24

真夜中の音楽 『 物語 』


 

最近、夜に音楽を聴くようになった。

少し前までは、得体の知れぬウィルスの情報を見逃すまいと、夜9時、10時と、各局のニュースをかわるがわる見ていた。

しかし連日の感染者速報、緊急事態宣言、外出自粛の要請…と、あまりにも溢れる情報に、心が疲弊してしまう。

 

だから最近は、テレビを見るのは最小限にして音楽を聴いている。かつて聴いていたCDを引っ張り出してみたり、YouTubeで懐かしの曲を聴いてみたりしている。

ただ、YouTubeというのはなかなか厄介なやつで、中高生の頃に聴いていた曲のオススメが次から次へと現れると、これがまたエンドレスで寝不足になってしまうのだ。

 

真夜中の1時を過ぎると、さすがに寝なくてはならない。

寝る直前に「締めの曲」として、あるひとつの曲を聴いている。

 

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『物語』 −Enfance finieより−

私の読んでゐる 長い長い恋の物語 −−

それがききたいのか

夜ふけの屋根へ鳥がきて とまつたやうだ

月の光にぬれながら静かに 休んでゐるやうだ

私の読んでゐる 長い長い罪の物語 −−

それをきいてゐるのか 

鳥の身もこんな夜頃は ぢつと頸をすくめて

いつかしら苔のやうに 泣いてゐるやうだ

詩:三好達治  曲:木下牧子

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人間は誰もがその人なりの『物語』を持っている。

恋にときめくこともあれば、恋に打ちひしがれることもある。

思い描いた人生を歩み始めたと思った瞬間、これまで経験のしたことのない災害に遭うこともある。

 

今の世の現状。

長い人生の『物語』の中で、人生の大きな転換点になるのでは…と、感じている人もいるだろう。

 

 

 

『物語』−Enfance finieより−
2019年全日本合唱コンクール東北大会《金賞》

 

昨年の9月。盛岡市の岩手県民会館で『物語』を歌った。

そのときの演奏を、「締めの曲」として。今夜も聴いている。

 

* 男声12名による演奏です。是非イヤホンでお聞きになってみてください。

 

 


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