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2020-07-29

The King’s Singers( キングズシンガーズ )の『エレミアの哀歌』と『ビートルズ』


 

「歌う」ということに興味を抱いたのは、小学6年生に「かぐや姫」を聴き始めた頃からだろう。中学生になると「井上陽水」あたりも聴き始め、ギターを弾きながら歌うようになった。

高校では音楽部に所属した。深夜のラジオでは、その頃流行り始めたニューミュージックを聴くことが多くなっていたが、部活の影響もあって少しだけクラシック(とはいっても主に合唱曲だったけど)も聴くようになった。

音楽部では混声合唱を歌っていたが、聴く合唱は男声合唱が多かった。その中でも、自分に大きな影響を与えたのが福島県の2校の演奏だった。

 

ひとつは、合唱音楽を知る人にとっては、あまりにも有名な「会津高校」が歌った『ゆうやけの歌』

高校生とは思えぬ、声量と厚みのあるハーモニー。素晴らしい声のテノールとベースのソロ。そして迫力のあるピアノ。大人をも圧倒したあの演奏は、現在でも語り継がれる伝説となっている。

 

そして、同時期に演奏された「福島高校」による『エレミアの哀歌』

約500年も前に、イギリスの「Thomas Tallis(トマス・タリス)」によって作曲された宗教曲で、美しいカウンターテノールが奏でるその演奏は「会津高校」とは真逆の繊細なハーモニーだった。

カウンター(裏声)は、ボーイソプラノ(あるいは女声)の代わりとして最も高い音域を歌うパートであるが、当時としてはカウンターで歌う合唱団は珍しく、その演奏は繊細でありながらも鮮烈な印象を受けるものだった。

 

それ以来、古楽と言われる宗教曲を聴くようになった。仙台で一浪した自分だが、そのときに持って行ったカセットテープの中に音楽部の先輩が録音してくれた『エレミアの哀歌』があった。

それが【 The King’s Singers(キングズ・シンガーズ)】による演奏だった。

 

聴いているCDを正面に向けて

 

「ステイホーム」が提唱されていた頃、部屋や車のあちこちに散在していたCDを整理することにした。ホームセンターを見ても気に入ったCD棚がなかったので、自分で作ってしまった。

出来上がった棚に、順にCDを並べていく。と、自分が思っていた以上にヴォーカルアンサンブルによる宗教曲が多くあることに驚いた。出張に行くたびにタワーレコードで少しずつ買い貯め、コレクションをしていた時期があったことを思い出した。

実は、洋服屋でありながら海外のロックやパンク、ストリートミュージックに疎いというのがコンプレックスだった。しかし今になって思えば、「ファッションが好きな人はこういう音楽が好き」という傾向は確かにあり、あえてそうでなかった自分がパンクだったのかもしれない…と、勝手に思っている(笑)

並べたCDの中に、【 The King’s Singers(キングズ・シンガーズ)】のものがいくつかあった。そして、久しぶりに『エレミアの哀歌』を聴いた。

 

少人数によるボーカルアンサンブルは、「タリススコラーズ」や「ヒリヤードアンサンブル」を始め、世界に多くの素晴らしいアンサンブルが存在する。最近では「VOCES8」が難しい現代曲を美しいハーモニーで歌い上げ、YouTubeでも人気となっている。

私がアンサンブルを聴き始めた40年前は、まだインターネットもなかった時代。海外の情報はほとんどなかったので、先輩が録音してくれた【 The King’s Singers(キングズ・シンガーズ)】は貴重な音源で、よくある表現だが、擦り切れるほどそのテープを聴いたものだった。

 

ルネッサンス期の曲集

 

【 The King’s Singers(キングズ・シンガーズ)】は、1968年結成の歴史あるボーカルアンサンブル。現在は当時のメンバーは一人も残っていないが、少しずつメンバーを入れ替えながら、今現在でも第一線で活躍しているグループである。

私は、歌う方も聴く方もプロではないので、「どのアンサンブルがどうだ」ということを語ることはできないが、【 The King’s Singers(キングズ・シンガーズ)】は他のグループに比べ、カジュアルな印象がある。

例えば選曲ひとつとっても、宗教曲だけでなく近年のポップスやロックもアレンジして歌う。特に同じイギリスのアーティストでもある「ビートルズ」や「サイモン&ガーファンクル」などを美しく、ときにはロックに歌い上げる。

声質も他グループは声楽的であるが、彼らの声は少しハスキーだったり少しポップだったりする。

とくに80年代の頃の声が好きだ。ちょうど大学生だった自分がよく聴いていた頃の声。

そしてその頃に、彼らが歌った『 The Beatles CONNECCTION 』を聴いて思った。(少人数で歌うアンサンブルってカッコいいなあー!)と。

「クラシック音楽を好むのって、なんかダサい」みたいな、変な錯覚を払拭してくれたのが、【 The King’s Singers(キングズ・シンガーズ)】の演奏だった。

 

 

さすがに『エレミアの哀歌』だと2分と持たずに眠りに落ちてしまう人がほとんどだと思うので、彼らの『 The Beatles CONNECCTION 』から、コチラを聴いてみてください。

今宵もグビグビしながら聴いています。

 

“Help!” – The King’s Singers (The Beatles Connection)

 

しかし、スゲ〜 ベースだなあw。

 

 


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