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2021-01-07

猛吹雪の日


 

大晦日と元旦を休んだ後、初売りの日が続いた。

世の多くの人が休んでいる中でも仕事…というのは、何十年も続けているのことなので、当たり前になっている。

元旦も仕事だという人もいるわけだから、年越しを休めるというだけでも有難い。

 

今日、1月7日は初売り後、初めての休日。年末年始のバタバタ感はなく、久しぶりの休日といった感じ。と思ったが、外には15cmほどの雪が積もっていた。

幸い、10時頃からは少し日も差してきたので、雪かきをすることにした。ふっくらと降り積もった雪はキラキラと輝いている。パウダースノーだ。

こんな雪でスノーボードなんかしたら楽しいだろうな。そういえば、もうかれこれ10年以上スノーボードはやっていない。昔は毎日のように仕事が終わると百沢スキー場へ行ったっけ。

 

小一時間ほど雪かきをした。少し汗をかいた。骨折した左腕にも効き目がありそうだ。必要に迫られてやる雪かきはリハビリに良い。

汗を拭いて少し横になった。少しと思っていたが、一時間ほど寝入っていたらしい。猫に顔を舐められて目を覚ました。

 

今日は、TSUTAYAにあるカフェで、娘の冬休みの宿題に付き合う予定だった。冬休みに入ってからも、彼女は相変わらず毎日ピコピコやっていて、宿題にはほとんど手をつけていない。

5教科ともに25ページほどあるワークドリルがあるらしい。明らかに小学校の時よりは宿題が多いのだが、本人はまるで焦る様子はない。

こちらもガミガミ言うつもりもないが、休みの最終日になって徹夜というのも…ということで、一緒にカフェへ行くことにしていた。

 

15時頃に二人で外に出ると、猛吹雪になっていた。

今年は雪が多い。でも吹雪の日はそんなに多くない。

小さい頃を思い出すと、冬の吹雪はしょっちゅうあったように思うけれど、それは多分、津軽のイメージを記憶しているだけなのかもしれない。

 

昔は、今ほど除雪もされていなかった。

路肩にはこんもりと新雪が積もっていて、少し風が吹くと雪が舞い、地吹雪となる。

白い視界の向こうから、角巻で頭を覆った老婆が、背を丸めて歩いてくる。

雪玉をぶつけ合いながら家に帰る子どもたちは、全身が真っ白になっている。

家に帰り、長靴を脱ぐと、中にびっしりと雪が入っている。

靴下はぐしょぐしょになり足の指は赤く腫れている。

夜になると痛痒い。

 

 

 

隣のテーブルで、娘は数学のワークをやっている。ちらと覗いてみたが、問題の意味がほとんどわからなかった。

彼女にとっても難しい問題らしく、半分は答えを見ながらやっている。まあ、自分もそうだったか。

Yahooのアメダスを見たら、弘前の積雪がさらに増えていた。きっと外は吹雪いているのだろう。

 

数学を5ページほど終え、いつものようにピコピコ始めた娘を横目に、この文章を打っている。目の前のコーヒーはとっくに冷めている。

ふと左足の人差指が、痛痒くなっていることに気づいた。

歳を食っても、ジャイゴワラシはシモヤケになるようだ。

 

 

そして、夜21時。

 

  

外は何も見えない。

 

 


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