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2021-10-29

ツール・ド・ツガル / 追悼ライド『十三湖』…の予定が暴風につき金木まで


 

朝は晴れの予報だったが、未明まで降っていたらしく路面は濡れている。

ロードで走れるのもあと1ヶ月あまり。午後4時までは雨が降らないという予報を信じることにしよう。

 

8年前の夏、それもお盆前日の8月12日、妻とロングライドに出た。なんと弘前~十三湖トータル130kmというロングライド。8年前は随分と気合いが入っていたようだ。

もちろん今の自分に130kmを走破する体力も気力もないので、いつものように車にロードを積んで、五所川原方面に向かって走った。

国道を走ると、路面は延々と濡れている。雲の隙間から時おり陽は差すが、今にも降り出しそうな立派な雲が流れていた。

十三湖のある北の空に虹がかかっている。津軽半島の北側では雨が降っているのかもしれない。

 

柏のイオンに車を置き、そこから十三湖へ向かうことにした。

8年前のロングライドは、弘前からの自走だったので、おそらく「コメ・米ロード」を走ったと思う。追悼なのにルートが異なるのは少々気が引けるが、今回は五所川原とつがる市の間を南北に走る広域農道を選択した。

 

走り出してわずか10分ほどで心が折れそうになった。

予想もしていない強風、いや暴風が北西から襲ってくる。前回の酸ヶ湯ライドも風が強かったが、比べ物にならないほどの暴風だ。かつて暴風ライドは何度か経験しているが、これは5本の指に入る。

走りやすい道だけに、大型のダンプも多く走る。西からの暴風を受けるとチャリが右に振られる。そこにダンプが来たらひとたまりもない。身の危険を感じた。

 

 

暴風を遮るものがない津軽平野

 

暴風にチャリを持っていかれないようにハンドルを握る腕に力が入る。体力が奪われる上に、スピードも全く出ない。

それ以上に、身の危険を感じる精神的な疲弊に耐えることができないように思えた。

(こりゃ十三湖までは無理だなあ…)

 

もう少し走ると金木へ通ずる交差点があるはずだ。

無念ではあるが、この日の追悼ライドは金木までとしよう。

 

交差点を右折し金木へと向かう。

岩木川に架かる神田橋で休憩をとる。橋から北と南の風景を眺め見る。

雲と空が美しい。これも日本海からの風がもたらす風景なのだろうか。

 

十三湖方面を望む

 

三角形の津軽富士を望む

 

金木までの路は東へ向かって走ることになる。追い風だ。

風速はおそらく10mはあるだろう。時速にすると36km/h。ロードバイクがいいかんじで巡航する速度とほぼ同じ。

風の存在を全く感じることなく、まるで自分がプロのサイクリストにでもなったような気分で脚が廻る。廻る。

あっという間に斜陽館に到着した。

 

2013年の斜陽館

 

2021年の斜陽館

 

斜陽館の目の前にコンビニが出来ていた。

ちょっと興ざめかな…と思いつつも、トイレをお借りし、水分補給のスムージーを買う。まあ、便利といえば便利かもしれない。

斜陽館の真向かいにある金木観光物産館は、来年の4月にオープンするらしく工事中だった。

なんでも物産館の新しい名前は『産直メロス』らしい。なんともストレートなネーミングだ。

個人的には、前の名前『マディニー』も嫌いではなかった。津軽弁の「までいに(丁寧に)」から取られたネーミングだと思う。考えてみれば、今「までいに」と言う人はいなくなったな。

それにしても『産直メロス』は、ビジュアル的に『産直メロン』に空目してしまうのは自分だけだろうか。

いや、あまりイチャモンつけると五所川原市の観光を担当している歌仲間に叱られるのでヤメておこう。

 

斜陽館の遥か上を、強い風とともに雲が流れている。

柏から金木までの往復わずか36kmのヘタレライドであったが、心はなぜか晴れ晴れとしていた。

 

(途中でギブアップしてスンマセン。続きのライドは、また次回にさせてけじゃ)

たった一人のライドだったが、斜陽館の上を流れる雲に向かって、私は呟いた。

*いつかに続く…予定。

 

 

 


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