パンクと不思議な雲
一昨日、久しぶりにロードに乗った。
(退職したら毎日のようにロードに乗れるのか〜)と思っていたが、毎日乗れると思うと意外と乗らないものだ。
そんなだから、身体の増量特別サービスも日常となり、もはや特別ではなくなってしまった。
毎日は無理としても、週に2回は走ろう。改めてそんな淡い目標を立てて、神社まで走った。
神社までの道のりは少し秋めいて、秋桜が咲き、ススキが穂を揺らしている。
思わずロードを降りて写真を撮ろうと思ったが、今は我慢して脂肪を燃やすことにしよう。
お山参詣も終わり、嶽キミシーズンもそろそろ終わり。岩木山神社の賑わいも落ち着いていた。
スポーツドリンクを飲みながら、しばし休憩。
神社まで走るのは朝飯前(数年前はまさに朝飯前に走っていた)だったが、思いのほか身体がシンドい。
心肺もキツいけれど、それ以上に身体の筋肉あちこちが固くなっているのを痛感する。
淡い目標をノルマに切り替えよう。
スポーツドリンクを飲み干し、神社を後にする。
往路はいつも樋の口イオンの前を走ってくるが、復路はまっすぐ岩木橋を通り、弘前公園へと向かう道を走る。
長い坂を下りきり、岩木の街へ差しかかった頃。
なんとなく路面の状態が良くないような気がした。タイヤがガタガタとする。
(ん?もしかして…)
ロードを降りて後ろのタイヤを触ってみる。
ふにゃら〜
パンクしていた。
(マジか…)と思ったのも一瞬、目の前にケヤグのガソリンスタンドがあった。
「不幸中の幸い」という言葉はそんなに好きではないが、これはまさに「不幸中の幸い」であった。

丸一石油と岩木山
「あら、パンクしたの?」
ロードを引っ張ってスタンドに来た私を見て、ケヤグのKSKは言った。
幸いスペアのチューブを装備していたので、KSKはそれを使ってあっという間に修理してくれた。さすがプロだ。
「修理代、あとから持ってくるじゃ」と言うと「付け替えただけだはんで、修理代いらねじゃ」とKSK。
「へば、あとでビール持ってくるじゃ」と言うと「そっちの方がイイな」とKSKは笑って言った。
翌日の夕方。
酎ハイレモンを持ってKSKのところに行った。
彼からのリクエストで、ビールから酎ハイに変更になった。
ついでにガソリンも入れる。
「へばまた!サンキュー!」
お互いお礼を言い合って、丸一石油を後にした。
いろんなスペシャリストのケヤグがいるのは、ホントいいな。
帰り道、岩木川沿いを走ると、夕闇の向こうに不思議な雲が見えた。
岩木山の南側に、不思議な輪っかの形をした雲が見えた。

夕焼けと岩木山
茜橋の方に車を右折させて、橋の上から写真を撮った。
そういえば、岩木山の写真もずっと撮っていなかった。
この不思議な輪っかは、どうやってできたのだろう。
小さな飛行機が円を描いて飛んだのだろうか。

不思議な雲
私は、不思議な輪っかの雲を見て、なにか不思議な気持ちになった。
そして、なにか不思議とほっとした気持ちになった。