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2017-11-03

「大掃除」 出てきたものは…


年末まで2ヶ月。大掃除にはまだ早い。

が、店の事務所やストックルームを大々的に掃除することにした。

 

いつもの大掃除だと「基本、要らないものは棄てる」スタンスで、「もしかしたら使うかな?」というものは一応とっておくことが多い。

しかし、今回のお掃除は、使わないものは勿論、念のため取っておいた昔の雑誌なども処分しようと決めた。

 

仕事柄、ファッション誌やデザイン、建築の雑誌が本棚に並んでいる。

資料としても、いつか役立つだろうと保管していたかなりの数の雑誌。正直なところ何年もページをめくったためしがない。

海外の雑誌で、ビジュアルが美しいものや写真がカッコいいものは、今見てもいいなと思えるのだが、日本のしかも情報誌的要素が強いものは、誌面が古臭すぎてどうにも良くない。

自分たちが、高校、大学のころの30~35年くらいも前の雑誌なら、コレクター的要素もあって、見ててもオモシロイけれど。

だから、写真などビジュアルがカッコいい雑誌、すごい昔の雑誌、海外の情報が載っている保存版的な雑誌、などは取っておくことにして、あとは処分することに。

棚もだいぶスッキリした。

 

誰でも経験あると思うのだけど、大掃除ってやってると懐かしいものが現れて、手が休んでしまい進まない。

特にファッションというジャンルは流行が商売になっているので、雑誌の1ページ1ページがなかなか笑えるのだ。

服の着こなし、シルエット。モデルの雰囲気、髪型。

70~80年代にかけては、アイビーをはじめとしたアメリカンファッションが日本に入ってきた頃なので、今見てもオモシロイし、アメリカのライフスタイルに憧れた当時の若者の様子がありありと伝わってくる。

アイテムの紹介の仕方も、ちょっと蘊蓄めいていて、最近の「ポパイ」なんかが当時のを模倣して作っているのもよくわかる。

だから服好きにとっては、そのころの「ポパイ」や「ホットドッグプレス」は、まさに若者のバイブルだったし、今見ると甘酸っぱい思いもする。

 

ところが、90年代に入ると、アメリカだけでなくヨーロッパのインポートものがもてはやされるようになり、世のバブルとともに誰もが洋服で自分を誇示する時代になった。

と同時に、ファッション誌もイケメンのモデルが誌面を飾るようになる。今見ると、ホストみたいなモデルばっかり。

でもそんな時代だったのだ。

 

さて、そんなかんじで大掃除をしていると、懐かしくも「おおーッ!」と驚くようなのが出てきたり。

そんな、カッコいいのやら、ちょっぴり小っ恥ずかしいヤツらをご紹介(笑)

 

 

いきなり出てきた「1960年大百科」と「1980年大百科」

なんと「宝島」の編集!

この本、1990年発行。1960年のはわかるとしても、たかだか10年前の「1980年」をフィーチャーしてるのって、なんかスゴイ。

それだけ時代の移り変わり、流行の移り変わりが激しかったのだろう。

中身は、あまりにもてんこ盛りすぎて、ここでは書ききれないので、やめとこう。

 

 

「 I Love Fast Cars Craig McDean 」という写真集。

写真集はいいな。いつの時代のものでも古くならない。棚に並んでいてもカッコいいし。

中はこんなかんじ。

 

 

雑誌に比べると、写真集って高いけど、こうやってみると写真集の方がコストパフォーマンスがいい気がする。

 

 

「 DAZED & CONFUSED 」

当時好きだったロンドンのファッション誌。

日本のファッション誌と違い、使う写真がアートしていて、タイポグラフィーもカッコいい。

「 FACE 」も好きだったけど。

高級ファッションを謳うよりは、ストリートを追っていた雑誌の方が良かった。

 

そして出てきた!棚の奥から。

 

 

1990年の「チェックメイト」

高校の頃は、「ポパイ」「ホットドッグプレス」そして「メンズクラブ」が主流だったけど、大学に入ってから若者に人気があったのが、この「チェックメイト」だ。

どんなファッションを取り上げてたっけ?と見てみると、なんとも薄〜い内容。

アメカジもヨーロッパのインポートもDCブランドもなんでもあり。いろんなテイストをミックスさせたといえば聞こえはいいけど、節操のない感じ。

でもそれが1990年らしさなのかもしれない。

なんでこの「チェックメイト」を取っておいたのか…というと。

ジャーン!

 

 

全国10年を巡るファッションスナップが敢行され、なんと弘前にも取材が来たのだ。

当時は、こういった全国のファッションスナップがブームで、青森や弘前にもけっこう来てくれたのだ。

そして誌面を飾る若きファッションリーダー。

今や弘前のカジュアルを牽引する「DeeLIGHT CALTRAIN」の店主Y氏。(あ、雑誌に名前でてるw)

なんと17歳。ゴッホのひまわりTにショットのライダース。(ショットは店の借り物..笑)

今現在でも全然イケちゃうスタイル。

 

そ、そして。ジャーン…..

 

 

27年前。

どっかのイタリアもののジャケット着てる。

雑誌に載せといて、「ファッション小僧」という書き方はないと思うのだが…

しかも全国誌でインテリ?て…慶應とか青学ならわかるけど。

 

てなかんじで、大掃除をすると、どこからかいろんな恥ずかしいものが出てきます。注意しましょう。

 

最後に出てきたのは、20年以上前にパリの蚤の市で買った、そこからさらに20年くらい前のヴィンテージアディダスのスニーカー。

 

 

とにかく履かなくても集めてた時代。

幸せな時代です。

 


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