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2020-02-24

第一回 弘前混声合唱団 定期演奏会


 

2月23日、弘前文化センターホールにて『弘前混声合唱団』による【第一回 定期演奏会】が開催された。

かつて、大学生だった自分が在籍していたのも「ヒロコン」であるが、こちらも「ヒロコン」である。『弘前混声合唱団』と聞くと、随分と歴史のありそうな重々しい名称だが、結成は2年前とまだ若い。

弘前には歴史ある合唱団が数多くあるが、しばらくは混声合唱団はなかったようだ。歌の好きな人たちの間で「本格的な混声合唱をやりたい」という声が高まり、一昨年の結成となったらしい。

 

 

 

「合唱部の子どもたちに聴かせてあげたい」と、顧問の先生より提案があった。もちろん、いろんな合唱を聴かせたいという思いもあるが、別の理由もあった。

『弘前混声合唱団』の伴奏を務めるのが、いつも合唱部で伴奏をしてくださっていた阿保美唯先生だからだ。この一年も、子どもたちのためにコンクールで素晴らしい演奏をしてくださった。

(余談だが、美唯さんのお父さまは、いつも一緒にラー活をしているA保さん…という不思議な縁である)

 

私は子どもたちのチケットを購入するために、『弘前混声合唱団』に在籍する、ある人にメールを送った。大学時代の先輩でもある廣澤先輩だ。

廣澤さんは、弘前メンネルコールにも在籍しており、何度かステージをご一緒させていただいたことがあるが、素晴らしいバリバリのベースを鳴らす大先輩である。

廣澤さんから返信がきた。

「和徳小合唱部の子どもたちをご招待します!」と。

「いつも頑張っている和徳小合唱部の子どもたちのために何かしてあげたいと思っていた」とおっしゃっていた。本当にありがたいことだ。廣澤先輩、ありがとうございました!

 

そして以前、お世話になった団長の鎌田紳爾さん。

鎌田さんは、大学時代の私の恩師「村上善男」先生と交流が深く、2017年に参加させていただいた【村上善男とその弟子達展】では大変お世話になった。( → 「村上善男とその弟子達展」備忘録

鎌田さんも弘前メンネルコールに所属されている。昨年夏の演奏会で、鎌田さんと廣澤さんによるテノール&ベースの掛け合いを拝聴したが、お二人とも表現が豊かで、声も素晴らしかった。

 

子どもたちと会場に入ると、観客の多さに驚いた。ほぼ満席のように見えるほど。

プログラムは全部で4ステージ。結成まだ若い合唱団とはいえ、長く歌われてきた方も多く、一人一人の声が素晴らしく、音の厚みに迫力を感じた。

第2ステージの「津軽の旋律より」は久しぶりに聴いたが、とくに最後の「もうっこ」は、大学の頃にメンネルコールで歌ったこともあって心にくるものがあった。

第3ステージは、「上を向いて歩こう」など、日頃合唱部の子どもたちも歌うポピュラー作品集。メンバー一人一人がお気に入りのカジュアルスタイルで登場し、会場も大盛り上がりだった。指揮の川村先生の真っ赤なセーターはとてもお似合いだったな。

第4ステージ「島よ」 高校の時に歌ったことがあったが、難しくて歌いこなせなかった記憶がある。曲の途中で、部長と娘を連れて会場の外に出た。二人はステージの袖に向かった。

 

プログラムが全て終わり、会場は大きな拍手に包まれた。ステージの袖から花束を持った3人が現れた。一人が指揮者の川村先生へ。そして合唱部の部長がピアニスト阿保美唯さんへ花束を渡す。

そして娘がトコトコとベースの端っこまで歩いていき、廣澤さんに花束を渡そうとした。廣澤さんは「俺じゃないでしょ」みたいな顔をしていたが、娘を見て悟ったらしく笑顔で花束を受け取ってくださった。

 

 

ホールを出ると、ロビーには多くの人がいた。歌った人、聴いた人それぞれが喜びを分かち合っていた。廣澤さんも鎌田さんも満面の笑みだった。

美唯さんと合唱部の子どもたちで記念写真を撮った。たった一人で、全てのステージの伴奏をされたのだから大変だっただろう。お疲れ様でした。

 

 

 

外は朝からの雪が降り続いていた。

学生時代からの歌でつながる人、アートや写真でつながる人、そしてラーメン好きでつながる人(笑) なんか人ってオモシロい。

降り続く雪をみて何故かそう思えた、記憶に残る一日である。

 

 


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