2020年 大晦日
「激動の2020年を振り返る!」
年末の特番などで度々使われる言葉だが、確かにこの2020年は、誰もが経験したことのない1年だった。「激動」というよりは「激静」と言った方がいいかもしれない。それほど、動くことの叶わぬ1年だった。
私自身にとっても、2020年は忘れられぬ年となった。
春3月、娘が小学校を卒業した。
卒業生と保護者のみの卒業式。校歌を歌わぬ卒業式。それでも、名を呼ばれたときの「はい!」という、ひときわ甲高い娘の声は記憶にしっかりと残っている。
4月、中学校へ入学。こちらも感染対策の中、規模を縮小して行われた。
毎日、大きなリュックを背負って登校していく。小学校のときのように、通りの向こうで大きく手を振ることはない。でも玄関を出るときに、小さく手を振ってくれる。
学校はあまり好きではないようだ。友達と遊んだり絵を描いたりするのは好きなようだが、単純に勉強することが好きになれないらしい。
果たして、自分もそうだった。とりあえず冬休みは生き生きとしている。
ねぷた祭りのない津軽の夏。
いつもであれば、岩木川の河川敷でねぷたが燃やされるはずの…8月7日、その岩木川近くをマウンテンバイクで走行中、転倒し左手首を骨折した。
手首の骨折だけでなく、左手中指脱臼、左膝裂傷。自分の記憶を辿ってもここまでのヒドい怪我はない。
20日に手術をし、3日間の入院。
あれから4ヶ月以上経過したが、リハビリはまだ続いている。寒くなってきたせいか、左手の傷は疼き、脱臼した中指は未だにしっかりと曲げることができない。
果たして、雪が解けた頃、自分はロードバイクを走らせることはできるのだろうか。
ロードバイクも乗れず、写真を撮ることもできなかった2020年の秋、そして冬。
古巣のアンサンブル「Apio」のメンバーとして「声楽アンサンブルコンテスト」に参加。なんとか金賞1位を受賞することができ、全国大会への切符を手にした。
(前回のブログ → 【 声楽アンサンブルコンテスト青森県大会 】 金賞1位に輝く!)
果たして、無事に全国大会は開催されるのだろうか。あの音楽堂のステージに立つことはできるのだろうか。
良いこと、辛いことの振り幅の大きかった2020年。
昨年の大晦日のブログは「令和元年 大晦日」というタイトルだったが、今年は「2020年 大晦日」とした。それだけ、日本だけではなく世界中の人々にとって記憶に残る一年となった。
そして、大晦日は、昨年と同じように黙々と雪かきをしている。
果たして、こればかりは、毎年変わらぬ大晦日の光景である。
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