「Pas Nomal Cafe(パ ノーマルカフェ)」最後のテイクアウト
弘前は洋菓子の街とも言われていて、お洒落な美味しいケーキ屋さんが街のあちこちにある。
しかし、毎年の娘の誕生日ケーキは、お洒落なケーキ屋さんのものではなかった。
たくさんの飲み屋が集まる「かだれ横丁」の一角にあるカフェが作るケーキだった。
「Pas Normal Cafe(パ ノーマルカフェ)」
通称「パノ」のチエちゃんが作るケーキは、注文する人のリクエストに合わせてオリジナルのケーキを作ってくれる。
チエちゃんが描く似顔絵やいろんなキャラクターは、子どもたちにも大人気で、娘も毎年のようにチエちゃんが作ってくれるケーキを楽しみにしていた。
(2020年3月の記事 → 「パ ノーマルカフェ (Pas Nomal Cafe)」のバースディケーキ )
そんな人気店の「パノ」が、2023年の1月いっぱいでお店を閉める…ということをFacebookで知ったのは、お店を閉める1週間前のことだった。
本来であれば、お店に行って食事をしながらゆっくりとお話をしたいところだったが、ちょうど嫁さん次男坊が退院したばかりで、そうもいかなかった。
娘と相談して、最後のテイクアウトを頼むことにした。
いつものペペロンチーノとトマトソースの2種類のパスタ。あとはサラダとフライドポテト。
美味しいのはもちろんだけど、なんかいつもよりボリュームたっぷり。
やっぱり美味え〜^^
「パノ」に行くと、早い時間にもかかわらず、いつもの常連さんたちがぞくぞくと集まっていた。
チエちゃんご夫婦は、ロードバイクやMTBのレースに参戦したり、冬は岩木山や八甲田を滑りまくるスノーボーダーで、お店はいつも多くのアスリートで賑わっていた。
そういえば、チエちゃんとメグチャンプと一緒に酸ヶ湯までヒルクライムした時の写真、お店に飾ってくれてたっけ。
そして何よりも、「パノ」といえば、亡くなった妻がもっともお世話になったお店のひとつだった。
家族で食事に行ったことは何度もあったが、私と娘を先に帰し、妻はひとりで残ってよく飲んでいた。
チエちゃんと話すというよりも、ママ(チエちゃんのお母さん)に説教をされるのが好きだったような気がする。
いろいろと迷惑もかけたと思うけど、お許しください(笑)
テイクアウトのメニューを持って外に出ようとすると、チエちゃんが一緒に外まで出てくれた。
少しだけ今後のことを聞くと、今のところは「まだ決めてない」とのことだった。
「またそのうち、自分が好きなことやってよ」と言うと「うん!」と、チエちゃんは嬉しそうな表情をしてくれた。
きっと、チエちゃんは、また僕らが笑顔になれるようなことをやってくれる。
そう思っています。
Good-bye Pas Normal Cafe !
Thank you Pas Normal Cafe !
See you Chie-chan!
(またいつかケーキ作ってね!Kinari)
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